2008.5.14. 長島愛生園 班です。

人権回復の橋・・・長島大橋を渡って,向かいます。


紹介のビデオを観せていただいた後,資料館を説明を聞きながら,回覧します。


そこで聞くのは・・・個々人として向かい合う臨床の現場を越えた,社会や政治といった問題の中に封じ込められていく健康に障害を持った人たちの・・・やはり悲惨という言葉を使っても良い厳しい現実の歴史です。

そして,外に出て施設を歩いて見学させていただきます。

資料館は,旧事務館の跡です。

収容桟橋・・・・ここが,入所する方々にとっては,本土と・・・どころではなく,ある意味,普通の社会との境界になっていたということですよね。


そして,回春寮ですが・・・収容所跡ですよね・・・・・


ここで・・健康診断とはいえ,外界とつながる物も,いわば剥奪されて,この島の中でしか生きれない様にされたということです。


そして,監房跡です。。いわば牢屋です・・・・。
今は上に道が出来ているので,内容は分からないのですが・・・・。
厳しい辛い歴史を埋めてしまう訳にはいかない・・ですね。

丘を登ります・・・目白寮の跡には,来園の方たちの記念植樹などもありますが,「明石海人」が目白寮に住居していたということで,句碑もあります。

そして,萬霊山へ登り,慰霊塔で,黙祷を捧げました。
短い黙祷の間に,今日聞かせていただいた厳しく辛いそれぞれの人生への想いを込めて・・・。


五月の空と海は,爽やかに目に映ります。
小豆島の島影も,勿論,収容桟橋側の本土の山の緑も・・・しかし,過去の入所者の方々にとっては,そこには,超えがたい見えない壁が大きく横たわっていただのした。

その辛い想いを乗り越えて,今を生きられてらっしゃる自治会の方のお話も聞かせていただきました。


そして,丁度20周年式典が先週行われた長島大橋を再び超えて・・・帰路につきました。